ガイド
きれいに切り抜ける服の撮り方
Outfelloは普通の写真から衣類を切り抜きますが、切り抜きの仕上がりは服の撮り方で決まります。カメラの性能よりも、やわらかく均一な光、服とはっきり差のある背景、服全体が画面に収まっていることのほうが大切です。この基本さえ守れば、平置き、ハンガー掛け、着用写真、ショップのスクリーンショットのどれでもうまくいきます。
背景除去の精度はかなり上がり、たいていの人はベッドや床の上で服を撮るだけできれいな切り抜きが手に入るようになりました。とはいえ、いつもではありません。クリーム色の掛け布団に置いたクリーム色のニット、薄暗い廊下で撮った黒のコート、3枚重なったシャツの山は、今でもうまくいきません。くっきりした切り抜きとギザギザの切り抜きの違いは、カメラによることはめったにありません。光、コントラスト、構図の3つで決まり、どれも簡単に改善できます。
このガイドでは、背景除去が写真に何を求めているのか、そしてそれをどう満たすのかを説明します。平置き、ハンガー掛け、鏡越しの自撮り、ショップのスクリーンショットのどれにも当てはまります。
背景除去が見ているもの
背景除去のソフトウェアは、スマートフォンで動くものでも、Outfelloのようなアプリの中で動くものでも、仕事は1つです。どのピクセルが服に属し、どれが属さないかを判断することです。その判断は、見えている輪郭、色、質感から行われます。仕組みを詳しく知りたい場合は、AIによる衣類の切り抜きの仕組みでその背後にあるモデルを解説しています。
撮影のためには、その判断を簡単にする条件だけを知っておけば十分です。
- はっきりした輪郭。 服の輪郭が、背景や別のアイテムに溶け込むことなく、ぐるりと一周見えていること。
- コントラスト。 服と背景とで、明るさか色、またはその両方が違っていること。
- 均一な光。 濃い影は服の一部に見え、白飛びした部分は背景の一部に見えてしまいます。
- 服全体。 ソフトウェアは服以外のものを取り除くことはできても、画面からはみ出した袖を作り出すことはできません。
以下のコツはどれも、この4つのどれかのためのものです。
まず光を整える
光はほかのすべてに影響するので、ここから始めましょう。
窓からの自然光を使う。 直射日光の当たらない大きな窓の近くに服を掛けるか置きます。曇りの日が理想的です。雲が大きなやわらかい光源になり、影がほとんど消えます。
直射日光と強いライトは避ける。 直接の光はくっきりした影を落とし、濃い色の服の横にできた濃い影は服の続きに見えてしまいます。窓から日が差し込んでいるなら、薄い白のカーテンかシーツを掛けましょう。
暖色の天井照明は消す。 自然光と暖色の室内灯が混ざると、服の片側が黄色っぽく写ります。これは背景除去だけでなく色の検出も惑わせます。白いシャツがクリーム色として記録されてしまうこともあります。
フラッシュは使わない。 スマートフォンのフラッシュは質感をつぶし、光沢のある生地に白く光る部分を作り、吊るした服の後ろにくっきりした影を落とします。
どうしても夜に撮るなら、服に直接向けるのではなく、壁や天井に反射させた昼白色のライトを1つだけ使いましょう。
服と差のある背景を選ぶ
切り抜きがうまくいかない原因でいちばん多いのは、背景の色や明るさが服に近すぎることです。
| 服 | 向いている背景 | 避けたい背景 |
|---|---|---|
| 黒、ネイビー、ダークブラウン | 白いシーツ、明るい色の木の床 | 濃い色の寝具、濃い色のカーペット |
| 白、クリーム、淡いパステル | 中間のグレーか濃い色のブランケット、濃い色の床 | 白い寝具、白い壁 |
| 中間色(カーキ、デニム、赤) | 白か明るいグレー | にぎやかな柄、似た中間色 |
| 柄物・プリント | 無地の白か無地のグレー | ほかの柄物全般 |
ほかにも役立つルールが2つあります。
- 質感のあるものより、無地でつやのないものを。 ぴんと張った無地のシーツのほうが、柄のラグや木目の強い床よりうまくいきます。光沢のある表面は服を映り込ませ、輪郭をぼやけさせます。
- 服の輪郭の近くにはしわを作らない。 背景のしわは影の線を作り、服の輪郭と間違えられることがあります。
白いシーツと、グレーか濃い色のブランケットがあれば、手持ちのほぼすべての服に対応できます。両方を手元に置いて、服に合わせて替えましょう。
服全体を画面に収める
服全体が写り、まわりに何もない背景の余白ができるまで、後ろに下がるかズームアウトします。目安は、服と写真の四辺との間に手のひら1枚分くらいのすき間をとることです。
- 袖、裾、ストラップも入れる。 袖口やパンツの裾が切れていると、服が続くはずの部分がまっすぐ切れた切り抜きになります。
- 正面から撮る。 スマートフォンを服と平行に構え、平置きなら真上から、ハンガー掛けなら同じ高さから撮ります。斜めから撮ると、片側が伸びて反対側が縮んで写ります。
- ほどよく画面を埋める。 それでも服が写真の大部分を占めるようにしましょう。広い床の真ん中に小さなTシャツが写っているだけでは、ソフトウェアが使えるピクセルが少なくなります。
シューズは、床の高さで横から撮って全体の形が見えるようにします。両足を写すのは、左右がはっきり離れているときだけにしましょう。
アイテムを離して置く
1回の撮影に服1着というのがいちばん簡単なルールですが、絶対に必要なわけではありません。たとえばOutfelloは写真の中のすべての衣類を検出し、それぞれを別々に切り抜きます。だからこそコーデ写真が使えるのです。問題になるのは数ではなく重なりです。
- 複数のアイテムを一度に並べるときは、間にはっきりと背景が見えるようにします。
- パンツの上にベルトを置いたり、コートの上にスカーフを掛けたりしないでください。別々に撮りましょう。
- ハンガーラックでは、3本のハンガーがくっついた状態で撮らないでください。1着を手前に出して、無地の壁を背景にします。
重なりがあると、ソフトウェアはどこで1つのアイテムが終わり、どこから別のアイテムが始まるかを推測しなければならず、ときには間違えたり、2つをひとまとめにしたりします。
平置き、ハンガー掛け、着用:どの方法を使うか
それぞれの方法に長所があり、たいていのワードローブでは組み合わせて使うことになります。
平置き。 服を床やベッドに置き、真上から撮ります。Tシャツ、ニット、シャツ、パンツ、スカート、ジーンズに最適です。手でしわを伸ばし、肩と裾をまっすぐにそろえ、袖は脇にきれいにたたむか、少し広げます。全体を収めるのに高さが必要なら、しっかりした椅子の上に立ちましょう。
ハンガー掛け。 無地の壁の前で、ドア枠やフックに無地のハンガーで服を掛けます。コート、ジャケット、ブレザー、ワンピースに最適で、吊るしたほうが形を保てます。肩からはみ出さない細身のハンガーを使い、服の揺れが止まってから撮りましょう。
着用。 コーデ写真や鏡越しの自撮りでは、服が実際に体の上でどう見えるかがわかり、1枚の写真で複数のアイテムをまとめて記録できます。その代わり、腕、バッグ、髪が服の一部を隠しがちです。無地の壁の前に立ち、腕を体から少し離し、カメラか鏡に対してまっすぐ向きましょう。
ワードローブ全体を記録するなら、すでに持っている着用写真から始めて、足りない分を平置きとハンガー掛けで補います。半日でワードローブをデジタル化する方法で、その順番をステップごとに紹介しています。
手ブレとピンぼけを防ぐ
輪郭がぼやければ、切り抜きもぼやけます。スマートフォンのカメラは暗い場所ではシャッタースピードを遅くして補うので、そのときに手ブレが入り込みます。
- 体を固定する。 脇をしめるか、スマートフォンを椅子の背や棚に載せます。
- 服をタップしてピントを合わせる。 たいていのスマートフォンのカメラでは、画面をタップしてピントと明るさを設定できます。背景ではなく服をタップしましょう。
- 夜景モードではなく、光を足す。 夜景モードは複数の露出を合成するので、フリンジやニットの編み目のような細かい輪郭がにじみがちです。
- 次に進む前に確認する。 撮ったあとに写真の輪郭を拡大してみましょう。輪郭がぼやけていたら、準備が整っているうちに撮り直します。
吊るした服も動きます。コートの揺れが止まるのを待ち、すきま風があるなら窓を閉めましょう。
ショップページのスクリーンショット
オンラインショップの商品写真は、いちばん手軽な素材であることが多いものです。プロの照明で撮られ、背景はすっきりしていて、服全体が画面に収まっています。オンラインで何か買ったら、商品ページが消える前にスクリーンショットを撮っておきましょう。
いくつかのコツで、スクリーンショットはさらにきれいになります。
- スクリーンショットを撮る前に商品画像を全画面表示にするか拡大して、服が画面のより多くを占めるようにします。
- ショップにモデル着用の画像と服だけの画像の両方があるなら、服だけの画像を選びます。
- 価格、「カートに入れる」ボタン、バッジが服の上に重なっているなら、トリミングして取り除きます。
Outfelloではスクリーンショットをそのままギャラリーに貼り付けられ、商品ページの画像もほかの写真と同じように扱えます。
服を撮る前のクイックチェックリスト
- 自然光で、直射日光なし、フラッシュなし、暖色の照明はオフ。
- 背景は服と差があり、無地でなめらか。
- 服全体が画面に収まり、まわりに余白がある。
- カメラは正面から、ぶれずに構えている。
- 重なっているものがない。
- 拡大しても輪郭がくっきりしている。
この6つを押さえれば、背景除去が失敗する余地はほとんど残りません。それでも切り抜きがギザギザになったら、リストの中で妥協した1つを見直してください。原因はほぼ必ずそこにあります。
質問
よくある質問
- 服を撮影するのに最適な背景は何ですか。
- 服とはっきり差のある、無地でつやのない背景です。濃い色の服には白いシーツが、白や淡い色の服には中間のグレーや濃い色のブランケットが向いています。
- 平置きとハンガー掛けでは、どちらがいいですか。
- トップス、ニット、パンツは隠れる部分がないので平置きが最適です。ジャケット、コート、ワンピースは吊るしたほうが形を保てるので、ハンガー掛けが向いています。
- オンラインショップのスクリーンショットも使えますか。
- はい。ショップの商品写真はたいてい明るく撮られていて背景もすっきりしているので、特に切り抜きやすい画像です。価格表示やボタンが服に重なっている場合は、トリミングして取り除きましょう。
- 背景除去で服の一部が切れてしまうのはなぜですか。
- たいていは、服と背景の色が近すぎる、服の一部が影になっている、別のアイテムが服の輪郭に重なっている、のいずれかが原因です。コントラストを強め、服のまわりに余白をとって撮り直してください。
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- ガイド半日でワードローブをデジタル化する方法半日でワードローブをデジタル化する手順です。手元にある写真から始め、カテゴリごとにインポートし、カテゴリと色を修正してから、足りないアイテムだけを撮影します。
- 活用例コーデ写真から作るデジタルクローゼットアプリOutfelloをデジタルクローゼットアプリとして。コーデ写真から服をインポートすると、アイテムごとに切り抜かれて色のタグが付き、カテゴリで絞り込めます。